だって、そうだろう?
僕らが繁殖するこの青緑の惑星は、
誕生から数えて46億年ここに在り続けている。
今から46億年前に誕生したこの惑星で、
21億年前の前後6億年程に、シアノバクテリアによって、
当時では爆発的なエネルギーを持つ、酸素が大量発生した。
そして、同時にその莫大なエネルギーによって生きる、
それまでよりも進化力のある生物も誕生した。
つまり、だ。
理屈は別としても、
21億年前に始まったレースに、
もしくは、48億年前に始まったレースに、
一着でゴールしただけなのだ。
”億年”という壮大な単位であっただけで、
もう一歩の種族が、二着、三着に、居るのかもしれないだろう?
”言葉””文化””文字””気持ち””道具””思考”
そういったものを無視したって、
”輪廻”を断ち切ろうとする種族が現れて、
限りなく繁殖を繰り返すのならば、
それは、ただ、一着になれなかっただけかもしれないだろう?
だからと言うわけじゃないけれども、
空しい、夢、みたいだ。
地球を、真っ二つに割ってみたい。